OMR社とTC社、そして田辺三菱製薬が共同で
田辺三菱製薬株式会社は、12月13日、筋萎縮性側索硬化症(以下「ALS」)を含む神経変性疾患の抗体医薬研究に関する共同研究契約を、11月に締結したと発表した。
この共同研究契約は、株式会社オーダーメードメディカルリサーチ(以下「OMR社」)および株式会社Trans Chromosomics(以下「TC社」)と、田辺三菱製薬が締結したもの。
神経変性疾患治療薬の開発に積極的に取り組む
OMR社は、独自の抗体作製法「LIMAXYS法」を用いて、従来技術では抗体作製が困難であった標的分子に対する抗体医薬の研究開発に取り組んでいる企業。
TC社は、独自の人工染色体技術を用いた完全ヒト抗体産生動物と、神経変性疾患に関する細胞評価方法を保有する企業。
田辺三菱製薬は、脳梗塞急性期の治療薬として使われてきた「エダラボン」について、ALSにおける機能障害の進行抑制を効能・効果とする国内承認を2015年6月に取得。ALSを含む新たな神経変性疾患治療薬の開発に積極的に取り組んでいる。
革新的な医薬品創製に挑戦
今回の共同研究では、OMR社とTC社の研究によって見出されたALSの病態進行に関与するターゲット分子に対し、両社の技術を応用して完全ヒト抗体が作製される。田辺三菱製薬は、非臨床薬理試験を担当して研究を進めるとしている。
3社は今後も、次世代の抗体医薬技術を通してアンメット・メディカル・ニーズに応える革新的な医薬品創製に挑戦するとしている。
(画像は田辺三菱製薬の公式ホームページより)

ALSを含む神経変性疾患治療をめざした抗体医薬に関する共同研究契約締結のお知らせ - 田辺三菱製薬株式会社
https://www.mt-pharma.co.jp/