抗体医薬品の創薬などを展開しているカイオム
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、12月14日、完全ヒト抗体作製に関する共同研究契約を、株式会社Trans Chromosomicsとの間で締結したと発表した。
カイオム・バイオサイエンスは、独自の創薬基盤技術「ADLib」システムを核とした抗体医薬品の創薬事業などを展開している企業。
バイオベンチャーのTrans Chromosomics社
カイオム・バイオサイエンスは2005年、「ADLib」システムの実用化を目的として理化学研究所と共同研究契約を締結し、研究活動を開始。中外製薬株式会社との共同研究契約締結を端緒として、「ADLib」システムを核とした抗体医薬品の研究開発支援等の事業を展開している。
Trans Chromosomics社は、2014年12月に設立されたバイオベンチャー。独自の染色体工学技術に基づいて、汎用性の高い人工染色体ベクターを用いた創薬プラットフォーム技術を開発している。
カイオム・バイオサイエンスは、同社の抗体開発における技術水準向上にとって、Trans Chromosomics社との提携は有益であると判断。今回の共同研究契約締結に至ったという。
抗体創薬の開発加速化に期待
今回の共同研究契約によりカイオム・バイオサイエンスは、同社が選定した標的分子に対する完全ヒト抗体の作製と評価に際し、Trans Chromosomics社が作製する「完全ヒト抗体産生動物」を使用することになる。両社の技術を活用することで、抗体創薬の開発加速化が図れると、カイオム・バイオサイエンスは期待している。
なお同契約は、12月14日に実施されたカイオム・バイオサイエンスの取締役会にて締結が決議され、契約期間は締結日より2年間と定められている。
(画像はカイオム・バイオサイエンスの公式ホームページより)

株式会社 Trans Chromosomics との共同研究契約締結のお知らせ - 株式会社カイオム・バイオサイエンス
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