中国人患者を対象として「オプジーボ」を評価
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、12月6日、「オプジーボ」の国際共同第3相CheckMate-078試験が、主要評価項目の達成を受けて早期有効中止されたと発表した。
この発表は、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が11月30日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。CheckMate-078試験は、非小細胞肺がん(NSCLC)の中国人患者を主な対象として同剤を評価した国際共同第3相試験。
中国においては最も罹患率が高い肺がん
肺がんは、世界的にがんによる死亡の主要な原因となっている疾患。中国においては最も罹患率の高いがんであり、2015年には733000人以上が診断された。また同国においては、肺がん患者の68%が進行期で診断されている。NSCLCは、肺がんの中で最も一般的な型のひとつ。
「オプジーボ」は、身体の免疫系を利用して抗腫瘍免疫応答を再活性化させる、PD-1免疫チェックポイント阻害薬。2014年7月には、PD-1免疫チェックポイント阻害薬としては世界で初めて承認を取得。現在は米国・欧州・日本を含む60カ国以上で承認を取得している。
全生存期間の優越性を示し、主要評価項目を達成
CheckMate-078試験は、治療歴を有する進行または再発のNSCLC患者を対象として、「オプジーボ」と「ドセタキセル」を比較評価する試験。対象の大半は、中国人患者によって構成されていた。
同試験について独立データモニタリング委員会は、対照群と比較して「オプジーボ」群が全生存期間の優越性を示し、試験の主要評価項目を達成したと結論。この結論を受け、同試験は早期有効中止されている。
(画像はブリストル・マイヤーズ スクイブの公式ホームページより)

オプジーボを評価したCheckMate-078試験、全生存期間の優越性が認められ早期有効中止 - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
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