米国ヤンセン社が12月9日に発表
ヤンセンファーマ株式会社は、12月11日、BTK阻害剤「イムブルビカ」について、再発または難治性のマントル細胞リンパ腫患者に対する長期の有効性および安全性が証明されたと発表した。
この発表は、米国ヤンセン社が12月9日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
腫瘍細胞の生存シグナルを阻害し、増殖を抑制
マントル細胞リンパ腫は、B細胞性の非ホジキンリンパ腫のひとつ。リンパ節腫脹が初期に認められることが多く、骨髄や肝臓といった他の組織に広がる場合もある。患者の全生存期間の中央値は、3年から4年。米国において毎年新たに非ホジキンリンパ腫と診断される症例のうち、約6%を占める。
は、新しい作用機序を有するBTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)阻害剤。BTKは、B細胞の成熟および生存を制御する細胞内シグナル伝達に、関与している。「イムブルビカ」はこのBTKを標的にすることで、腫瘍細胞の生存シグナルを阻害。増殖を抑制する作用を発揮する。
第59回米国血液学会年次総会で発表
今回ヤンセン社が発表したのは、「イムブルビカ」を投与されたマントル細胞リンパ腫患者370例の、併合解析における結果。3.5年の長期フォローアップデータでは、有効性および忍容性のいずれについても、同剤を早期投与した患者が最も良好な臨床成績を示したという。
なおこれらのデータ発表は、米国ジョージア州アトランタにて開催された第59回米国血液学会年次総会で行われている。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

イムブルビカ マントル細胞リンパ腫患者における長期の有効性および安全性を報告 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20171211