12週間徐放性製剤を製造販売承認申請
アステラス製薬株式会社(以下、アステラス製薬)は11月30日、「GnRHアンタゴニスト(徐放性)/前立腺がん治療剤ゴナックス(R)皮下注用12週間徐放性製剤」を厚生労働省に製造販売承認申請を行ったことを発表した。
ゴナックス(R)は、2006年1月にスイス・FerringInternational Canter SAからアステラス製薬が日本での独占的開発・販売権を取得したGnRH受容体アンタゴニスト。前立腺がんを適応として、2012年10月から国内で販売されている。
前立腺がんは、日本では増加傾向にあると言われており、比較的、死亡率、罹患率が低いと言われているがんの1つ。そのため、最も重要なのは、早期治療だと言われている。
治療の選択肢が広がるとして期待
脳の視床下部で産生されるホルモンであるGnRHは、男性ホルモンであるテストステロンの産生に関わっており、前立腺がんにおいては、がん細胞の増殖を促すと言われている。
ゴナックス(R)は、このGnRHとGnRH受容体の結合を阻害することで、この増殖を抑制する働きを持つ。
現在、国内で販売されているゴナックス(R)は、4週間徐放性製剤だが、今回、申請した12週間徐放性製剤が加わることで、前立腺がんの治療の選択肢が広がるとしている。
(画像はアステラス製薬株式会社HPより)

アステラス製薬株式会社 プレスリリース
https://www.astellas.com/ja/news/9921