独ベーリンガーインゲルハイム社が11月14日に発表
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、11月22日、「プリズバインド(イダルシズマブ)」の安全性・有効性に関するプレスリリースを発表した。
この発表は、独ベーリンガーインゲルハイム社が11月14日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。発表によると「プリズバインド」は、「プラザキサ(ダビガトランエテキシラート)」服用中に消化管出血を発現した患者や緊急手術/処置を要する患者に対する安全性・有効性が確認されたという。
「プラザキサ」の特異的中和剤
「プリズバインド」は、「プラザキサ」の特異的中和剤として開発されたヒト化抗体フラグメント。「プラザキサ」分子のみに特異的に結合することで、凝固カスケードを妨げることなく抗凝固作用を中和する。
「プリズバインド」は現在、世界8500ヵ所以上の医療機関で使用が可能となっている。世界中の61ヵ国では、生命を脅かす出血または止血困難な出血が発現した時、あるいは重大な出血が予想される緊急を要する手術または処置の施行時において、抗凝固作用の迅速な中和のため使用されている。
世界中で使用できるよう努める
今回「プリズバインド」の安全性・有効性が確認されたのは、同剤の国際共同第3相症例集積試験であるRE-VERSE AD試験。同試験では、消化管出血を発現した患者および緊急手術または処置を要する患者において、「プラザキサ」の抗凝固作用を中和する「イダルシズマブ」の安全性・有効性が評価されている。
ベーリンガーインゲルハイム社は今後も、「プリズバインド」を世界中で使用できるよう努めるとしている。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

プラザキサ服用中に消化管出血を発現した患者に対するプリズバインドの安全性・有効性を確認 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/