米国ディスクジェニックス社が開発中の「IDCT-001」
株式会社アイロムグループは、11月27日、同社の子会社である株式会社IDファーマが、細胞治療製品「IDCT-001」の治験計画届を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したと発表した。
「IDCT-001」は、米国ディスクジェニックス社が開発中の製品。今回の治験は腰椎椎間板変性症を対象とするものであり、IDファーマは同剤の治験国内管理人として計画届を提出している。
新たな治療が求められていた
腰椎椎間板変性症または変性椎間板疾患は、患者の老化した腰椎椎間板内の細胞外マトリックスの分解によって特徴付けられる、慢性進行性疾患。骨や関節などの病気のうち、もっとも発症頻度が高い疾患のひとつと言われている。
同疾患の患者は、痛みにより日常生活動作が障がいされ、生活の質が低下する。また、労働生産性の低下などの社会的な問題も生じる。
現時点における治療選択肢としては、疼痛管理や、初期段階の代替治療および後期段階の外科的介入に限定される。手術が必要となる前に、変性した椎間板を再生することを目的とした新たな治療が求められていた。
患者に新しい治療機会を提供
「IDCT-001」は、成人ドナーから提供されたヒト同種の椎間板由来細胞からなる、再生医療製品。今回IDファーマが計画届を提出した治験は、腰椎椎間板変性症患者(有症状)を対象として同剤の安全性および有効性を評価する、臨床第1/2相試験および継続観察試験。
アイロムグループは今回の申請について、腰椎椎間板変性症を有する患者に新しい治療機会を提供できることが期待できるものとしている。
(画像はアイロムグループの公式ホームページより)

IDCT-001治験計画届提出のお知らせ - 株式会社アイロムグループ
http://www.iromgroup.co.jp/