長期間にわたり治療薬の総曝露を軽減
塩野義製薬株式会社は2017年11月22日のプレスリリースで、塩野義製薬、GlaxoSmithKline plc.およびPfizer Inc.とともに資本参加しているViiV Healthcare Ltd.(ViiV社)が、HIVインテグラーゼ阻害薬ドルテグラビルと非核酸系逆転写酵素阻害薬リルピビリンの2剤配合錠について、2017年11月21日付けで米国食品医薬品局(FDA)が、抗HIV治療における維持療法として承認したことをプレスリリースしたと発表した。
今回承認された製品名「Juluca(R)」は、世界初の2剤のみによる抗HIV療法であり、早期に3剤以上の治療薬の服用を開始することでエイズの発症を軽減し、長期の服用によりHIV非感染者に近い余命を期待できるようになる。
世界中のHIV感染者の新たな治療選択肢
Juluca(R)は、2017年12月11日に米国の薬局において入手可能となる見込みであり、また、欧州、カナダ、オーストラリアおよびスイスにおいても承認申請を実施済みである。
さらにViiV社は、初めて抗HIV療法を受ける感染者向けのドルテグラビルとラミブジンの経口配合剤、継続および新規療法としてのカボテグラビルとリルピビリンの持続型注射剤の第3相臨床試験を実施中であるとした。
塩野義製薬は、ViiV社の株主として、世界中のHIV感染者に継続的に新たな治療選択肢が提供されることを期待するとともに、今後もViiV社の経営に参画することで、抗 HIV治療におけるドルテグラビル関連化合物の価値最大化に貢献していくと述べている。
(画像は塩野義製薬株式会社のサイトより)

塩野義製薬株式会社プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/塩野義製薬株式会社
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