欧州における販売拡大が目的
大日本住友製薬株式会社は、11月21日、非定型抗精神病薬「LATUDA」についての提携契約を、伊Angelini社と締結したと発表した。
「LATUDA」は、大日本住友製薬が創製した薬剤。今回締結された提携契約は、同剤の欧州における販売拡大を目的としている。
独自な化学構造を有する抗精神病薬
「LATUDA」は、独自な化学構造を有する非定型抗精神病薬。ドパミンD2、セロトニン5-HT2A、セロトニン5-HT7受容体に親和性を示し、アンタゴニストとして作用する。またセロトニン 5-HT1A受容体には、パーシャルアゴニストとして作用する。
同剤は、米国においては統合失調症を適応症として2011年に販売を開始。以後、カナダ・スイス・デンマーク・シンガポールなどで発売された。日本においては、統合失調症・双極1型障害うつ・双極性障害メンテナンスに対する承認取得を目指し、現在フェーズ3試験が実施されている。
独占的販売権をAngelini社に許諾
Angelini社は、20世紀初めにイタリアで設立された企業であり、医薬品事業はAngeliniグループ事業の50%超を占める中核事業となっている。
今回の契約に基づき大日本住友製薬は、欧州29カ国およびトルコにおける「LATUDA」の独占的販売権を、Angelini社に許諾。また、欧州における同剤の販売許可承認もAngelini社へ移管する。
(画像は大日本住友製薬の公式ホームページより)

非定型抗精神病薬「LATUDA」の欧州における販売提携のお知らせ - 大日本住友製薬株式会社
http://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20171121.pdf