米国心臓協会学術集会2017にて発表
第一三共株式会社は、11月15日、抗凝固剤「エドキサバン」のENGAGE AF-TIMI48試験における新規サブグループ解析結果を、米国心臓協会学術集会2017にて発表したことを明らかにした。
ENGAGE AF-TIMI48試験は、心房細動患者を対象として「エドキサバン」の安全性と有効性を評価するグローバル第3相臨床試験。発表された新規サブグループ解析は、冠動脈疾患を有する心房細動患者4510名のイベント発現率を調べたもの。
最もよく認められるタイプの心拍障害
心房細動は、心拍動が速く不規則になる状態を指す。最もよく認められるタイプの心拍障害であり、心房細動を有する人は脳卒中のリスクが3~5倍高くなるなど、疾病や死亡に関連している。全脳卒中症例の5分の1は、心房細動が原因とされる。
「エドキサバン」は、血管内で血液凝固に関与するFXa (活性化血液凝固第X因子) を阻害する薬剤。日本では、「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制」「静脈血栓塞栓症の治療および再発抑制」の適応で承認を取得している。
「ワルファリン」群よりも優越性を示した
ENGAGE AF-TIMI48試験は、非弁膜症性心房細動患者21105名を対象として「エドキサバン」を評価する、グローバル第3相臨床試験。
今回発表された新規サブグループ解析結果によると、脳卒中および全身性塞栓症の発現率、心筋梗塞の発現率、重大な出血の発現率について、「ワルファリン」群よりも優越性を示した。第一三共はこの結果を通じて、冠動脈疾患を有する心房細動患者の治療における「エドキサバン」の使用方法について、科学的知見を深めることができたとしている。
(画像は第一三共の公式ホームページより)

「エドキサバン」のENGAGE AF-TIMI48試験における新規サブグループ解析結果について - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006749.html