皮膚病変の消失などの重要な副次評価項目も改善
日本イーライリリー株式会社は2017年11月17日のプレスリリースで、米国イーライリリーが2017年11月8日に、関節症性乾癬の治療薬のトルツ(R)(イキセキズマブ)を活動性関節症性乾癬(PsA)患者に投与し、PsAの徴候及び症状の改善が示されたと発表した。
第3相SPIRIT-P2試験の延長期間において、トルツを投与した大半の患者で最大52週にわたり、いずれの投与群でもPsAの疾患活動性に改善が認められた。
対象の患者は6ヵ月以上前にPsAの診断を受けており、圧痛関節又は腫脹関節を3関節以上有し、腫瘍壊死因子阻害剤に対して忍容性がないか、効果不十分であったことが確認されていた。
日本では既に承認済み
今回の試験の中間解析結果は、米国カリフォルニア州サンディエゴで開催された米国リウマチ学会(ACR)、米国リウマチ医療関係者協会(ARHP)の年次学術集会において口頭発表された。
米国イーライリリーは、成人の活動性PsA患者の治療薬として、トルツの生物学的製剤承認の一部変更申請(sBLA)を米国食品医薬品局(FDA)に提出し、また、欧州医薬品庁(EMA)にも成人の活動性PsA患者の治療薬としてトルツの承認申請を提出している。
日本では、トルツは関節症性乾癬の治療薬として既に承認されており、その他の国の規制当局に対する承認申請は今年中に実施する予定となっている。
(画像は日本イーライリリー株式会社のサイトより)

日本イーライリリー株式会社プレスリリース
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