ヒト多能性幹細胞用増殖制御基礎培養液を販売開始
株式会社ブルボンは11月10日、グループ企業の株式会社ブルボン再生医科学研究所が開発したヒト多能性幹細胞(iPS/ES)用増殖制御基礎培養液「Xyltech(キシルテック)BOF-01」を、11月15日ニプロ株式会社を通じて販売開始する、と発表した。
細胞培養技術と糖による細胞増殖制御技術から増殖制御基礎培養液を開発
ヒト多能性幹細胞は、体の色々な細胞や組織に分化する能力を有したヒト由来の細胞で、細胞に特定の初期化因子を導入して作成されるiPS細胞や、受精卵内の細胞から作成されるES細胞などがある。
再生医療や創薬により、さまざまな疾患の治療への応用が期待され、安全性も向上している。
細胞を安定的に維持培養するには、高度な培養技術と時間が必要で、様々なアプローチによる維持培養技術が開発されている。
ブルボンは、多能性幹細胞研究により蓄積した培養技術と、糖による安全・安心な細胞増殖制御技術により、新たな培養液を開発した。
XyltechBOF-01は、ブルボンの研究部門の健康科学研究所が信州大学との共同研究により開発した「糖による細胞の増殖制御技術」を応用した研究用試薬である。
オンフィーダー培養条件下において、ヒト多能性幹細胞の能力を維持したまま増殖を抑制できるため、実験スケジュールにあわせて培養液の交換や継代等の維持作業を行うことができるので、研究者の負担が低減される、という。
なお、フィーダーフリー条件下では使用不可。
参考価格は内容量100ml、税別10,000円で、2017年11月15日から発売される。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ブルボンのニュースリリース
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