学術専門誌『BIOCHIMIE』電子版に掲載
株式会社リボミックは、11月13日、同社が株式会社イーベックと共同で実施している研究の成果が、学術専門誌『BIOCHIMIE』電子版に掲載されたと発表した。
リボミックは2016年12月より、同社のIgGアプタマーに関する研究を、医薬抗体の開発を主業務とするイーベックと共に行っている。
アンメットメディカルニーズに対する新薬の提供を
リボミックは、次世代新薬として注目されている核酸医薬の一種「アプタマー医薬」の開発を目的とする、創薬プラットフォーム系バイオベンチャー。様々なアプタマー医薬の開発に応用することが可能な「RiboART システム」を、創薬基盤技術として持つ。疼痛・眼疾患・骨疾患を始めとして、広い領域のアンメットメディカルニーズに対する新薬の提供を目指しているという。
同社のIgGアプタマー「RBM101」は、抗体のFc部分に結合し、抗体を中性条件で分離・精製できることを特徴とする。イーベックとの共同研究において同アプタマーは、既存の分離剤では変性し活性を失ってしまう複数の抗体について、活性を損ねないことを実証。また、高い収率で精製できることも実証された。
ライセンスアウトを含めた事業化を加速
酸に弱く、既存の分離剤では活性を失ってしまう抗体は、医薬品開発をあきらめざるを得ない。しかし同アプタマーは、実用化の突破口を提供する可能性がある。今回の『BIOCHIMIE』掲載も、この成果の学術的な意義が評価されたためとしている。
同社は今後、掲載された論文を基にして、国内外の大手製薬会社や化学メーカーへのライセンスアウトを含めた事業化を加速させるとしている。
(画像はリボミックの公式ホームページより)

株式会社イーベックとの共同研究の成果を論文発表 - 株式会社リボミック
https://www.ribomic.com/images/news171113.pdf