椎体骨折および臨床骨折を有意に減少
日本イーライリリー株式会社は、11月13日、骨粗鬆症治療剤「フォルテオ」に関する新たなデータが『The Lancet』誌に掲載されたと発表した。
この発表は、米リリー社が11月9日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。掲載されたのはVERO試験の結果であり、重症骨粗鬆症女性患者において同剤は、椎体骨折および臨床骨折の有意な減少を示している。
新規骨折に対する効果をリセドロン酸と比較
VERO試験は、「フォルテオ」の 24ヵ月間投与による新規骨折に対する効果を、リセドロン酸と比較する無作為化ダブルダミー試験として実施された。対象は、閉経後の重症骨粗鬆症の女性患者。
同試験の主要評価項目は、定量的形態計測により評価した2年後の新規椎体骨折の発現割合。副次評価項目は、臨床骨折、非椎体骨折、その他の椎体骨折の評価項目、身長低下、背部痛、クオリティ・オブ・ライフおよび安全性とされている。
各薬剤の既知の安全性プロファイルと一致
主要評価項目について「フォルテオ」は、リセドロン酸を投与した患者群と比較すると、24ヵ月後に新規の椎体骨折を発現した患者が少ないことが示された。有害事象および安全性の臨床検査所見については、各薬剤の既知の安全性プロファイルと一致したという。
この結果について米リリー社は、「フォルテオ」が骨折減少について優位な結果を示した骨粗鬆症研究における初めての試験になったとしている。
(画像は日本イーライリリーの公式ホームページより)

フォルテオに関する新たなデータは新規の椎体骨折及び臨床骨折のリスク低減を示した - 日本イーライリリー株式会社
https://www.lilly.co.jp/