『Blood』誌オンライン版に掲載
ノバルティス ファーマ株式会社は、11月9日、慢性および持続性の特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対する「レボレード」の長期的疾患管理を示すデータが、『Blood』誌オンライン版に掲載されたと発表した。
この発表は、スイス・ノバルティス社が10月18日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。掲載されたデータは、同剤の肯定的な安全性と有効性を示すものとなっている。
100カ国以上において承認されている薬剤
ITPは、希少かつ重篤化する可能性のある血液疾患。血小板数の減少により、血液が凝固しなくなるという症状を持つ。この症状のため、同疾患患者には内出血や出血が認められ、場合によっては命に係わる重篤な出血が認められる場合もある。治療目標は、出血のリスクを低減しうる血小板数の維持とされ、成人患者には血小板に対する免疫システムによる攻撃を抑制する薬剤が処方される。
「レボレード」は、慢性ITPの成人患者における血小板減少症の治療を適応として、100カ国以上において承認されている薬剤。米国では「Promacta」として、米国以外では「レボレード」として販売されている。
患者の大多数が確かな臨床効果を維持
今回『Blood』誌オンライン版に掲載されたデータは、「レボレード」の4つの試験の継続投与試験であるEXTEND試験におけるもの。慢性/持続性ITPの成人患者を対象として実施された同試験では、患者の大多数が確かな臨床効果を維持した。また患者の多くに、併用ITP治療薬が不要になったという。
ノバルティス社は同試験の結果について、同剤が長期的に使用できる治療選択肢であることを示すものとしている。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「レボレード」による慢性/持続性ITPの長期的な疾患管理を示すデータを発表 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/