研究開発・販売を行う国内ライセンスを取得
そーせいグループ株式会社は、11月9日、同社の100%子会社であるHeptares社がAllergan社との間で締結していたグローバル研究開発・販売に関する提携契約について、両社が改定することに合意したと発表した。
この改定によりそーせいは、レビー小体型認知症(DLB)を適応として新規ムスカリンM1受容体作動薬「HTL0018318」の研究開発・販売を行う国内ライセンスを取得。2018年中に、単剤投与による第2相臨床試験を日本で開始する予定だという。
選択的M1作動薬に期待が寄せられていた
DLBは、変性認知症としてはアルツハイマー型に次いで多い疾患。タンパク質の異常蓄積であるレビー小体が脳内に発生することで、行動・認知・運動に影響がおよぶとされる。認知症患者全体のうち、最大で20%から30%が同疾患に罹患しているという。
同疾患では、シナプス前コリン作動性(アセチルコリン合成)ニューロンの欠損が、疾患症状の重要な要因であると考えられている。シナプス後のニューロンおよびムスカリン受容体は保たれているため、選択的M1作動薬を基盤とするアプローチに大きな期待が寄せられていた。
開発・販売に係る提携契約を2016年に締結
Heptares社とAllergan社は、アルツハイマー病などの神経系疾患を適応とする新規ムスカリン受容体サブタイプ選択的作動薬化合物群について、グローバルにおける開発・販売に係る提携契約を、2016年に締結した。今回改訂されたのは、この契約。
なおAllergan社は、他国においては「HTL0018318」のDLBを適応とする開発権利を保有している。
(画像はそーせいの公式ホームページより)

DLB患者を対象とするHTL0018318の日本における臨床開発開始のお知らせ - そーせいグループ株式会社
http://v4.eir-parts.net/