デング熱流行国で実施
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は11月7日、デング熱ワクチン(TAK-003)の第2相臨床試験の中間解析結果を医学雑誌Lancet Infectious Diseasesに発表したことを公表した。
TAK-003は、弱毒化した生の2型デングウイルス(DENV-2)バックボーンをベースに構築されたワクチン。
掲載された中間解析は、デング熱流行国であるドミニカ共和国、パナマ、フィリピンの2才~17才の若年者を対象に、TAK-003の安全性と免疫原性を評価するプラセボ対照比較試験で、TAK-003を単回接種、3ヶ月間隔で2回接種、1年間隔で2回接種、プラセボ接種に分け、評価は48ヶ月かけて行われる予定だ。
小児と若年者の症候性デング熱の発症率が減少
発表された18ヶ月時点での結果では、全ての接種群において18ヶ月間抗体価が持続が認められたとしている。
また、TAK-003接種前の抗体反応が陰性の被験者で、6ヶ月時点の4価抗体陽性率が、3ヶ月間隔で2回接種では86%であったが、単回接種では69%、同じく接種前の抗体反応が陰性の被験者に、1年間隔で2回接種した場合では13ヶ月時点で4価抗体陽性率が100%だったという。
武田薬品は、試験を通して小児と若年者の症候性デング熱の発症率が減少したことから、今後の開発に期待できるとしている。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20171107_7869.html