Entyvio(R)の試験的応用を検討
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は11月8日、米国・Portal Instruments社と共同で、Portal Instruments社の針を使わない医療用デバイスの開発、商品化について提携契約を締結したことを発表した。
Portal Instruments社は、針を使わないドラッグデリバリープラットフォーム技術開発を含む革新的なドラッグデリバリーデバイスに特化した医療機器製造会社。
従来の針を使用する注射での皮下投与の代わりに、加圧液体を使用し、生物学的製剤を投与することで、患者の負担を大きく軽減することが臨床試験で示されている。
自己投与できる可能性も
武田薬品は、この新しい医療デバイスを使用したプログラムとして、成人の中等症から重症の活動期の潰瘍性大腸炎、クローン病の治療薬として用いられるEntyvio(R)の試験的応用を検討しているという。
Entyvio(R)は、国内では2017年8月に製造販売承認申請しているモノクローナル抗体で、現在、第3相臨床試験を実施中だ。
武田薬品は、慢性疾患を抱える患者にとって針を使わない医療デバイスの開発は、簡便でかつ安全に自己投与できる可能性にもつながり、より良い治療に貢献できるとしている。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20171108_7872.html