マイコプラズマ検出試薬キット
タカラバイオ株式会社は、10月26日、再生医療等製品向け品質試験キットを本年12月に発売すると発表した。
このキットは、再生医療等製品などの品質試験に使用するマイコプラズマ検出試薬キット。7種のマイコプラズマ遺伝子を約1時間で検出するという。
困難を極めるマイコプラズマの除去
マイコプラズマは、自己増殖能を持つ最小の原核生物。動物細胞などに感染すると細胞の増殖や特性に有害な影響を与えることが知られている。しかしその小ささのため、通常のフィルターで除去することが難しく、ほとんどの抗生物質に対して抵抗性を持つ。
再生医療等製品などの製造工程で使用する不純物除去フィルターであっても、マイコプラズマの除去は困難を極める。培養細胞と共存して増殖し、光学顕微鏡での観察も不可能であるため、汚染されても気付きにくいという。このような理由から、細胞を主成分とする再生医療等製品などでは、マイコプラズマ汚染の否定が強く求められていた。
7種のマイコプラズマ遺伝子を約1時間で検出
今回タカラバイオが発売を発表したマイコプラズマ検出試薬キットは、国立大学法人東京医科歯科大学再生医療研究センター・清水則夫氏との共同研究の成果より製品化されたもの。リアルタイムPCR法を用いて、日本薬局方などの公定法で規定された7種のマイコプラズマ遺伝子を、約1時間で検出する。
なお同キットは、12月6日より発売される。
(画像はプレスリリースより)

再生医療等製品向け品質試験キットを新発売 - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=4761