アルツハイマー病臨床試験会議で発表
エーザイ株式会社は、10月31日、経口デュアルオレキシン受容体拮抗剤「lemborexant」および経口βサイト切断酵素(BACE)阻害剤「elenbecestat」に関する最新の発表を、第10回アルツハイマー病臨床試験会議にて行うことを明らかにした。
「lemborexant」と「elenbecestat」
「lemborexant」は、エーザイが創製した新規低分子化合物。オレキシン受容体の2種のサブタイプに対し、オレキシンと競合的に結合する拮抗剤となっている。オレキシン神経システムは、睡眠・覚醒系の調整因子。開発は、米国Purdue Pharma社とエーザイが共同で実施している。
「elenbecestat」も、エーザイが創製したBACE阻害剤。米国での開発については、米国食品医薬品局(FDA)が優先的に審査を行うファストトラック指定を受けた。現在は、早期アルツハイマー病を対象とした2つの臨床第3相試験が、米バイオジェン社と共同で実施されている。
有望な治療剤を一日でも早く世界の患者に届ける
第10回アルツハイマー病臨床試験会議では、「lemborexant」については、アルツハイマー型認知症に伴う不規則睡眠覚醒リズム障害を対象として、アクチグラフによる睡眠覚醒パターンの計測についてポスター発表を実施。「elenbecestat」については、早期アルツハイマー病を対象とした臨床第3相試験におけるテストに関するポスター発表などを実施する。
エーザイは今後も、有望な治療剤を一日でも早く世界の患者に届けることができるよう、新たな薬剤の開発に注力するとしている。
(画像は写真素材 足成より)

第10回アルツハイマー病臨床試験会議において、最新の知見を発表 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201762.html