全身治療歴を有する成人の皮膚T細胞性リンパ腫を適応として
協和発酵キリン株式会社(以下「協和発酵キリン」)は10月27日、開発中の抗CCR4ヒト化抗体モガムリズマブについて、欧州医薬品庁(EMA)により販売承認申請が受理され、審査が開始されたと発表した。
適応症は、全身治療歴を有する成人の皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL:cutaneous T-cell lymphoma)。
CTCLは、病状の進行に従って皮膚だけではなく血液やリンパ節、内臓などの組織に病変の出現が見られることがあり、進行した場合は著しい症状が現れて高い死亡率を示す。
独自の強活性抗体作成技術を応用
モガムリズマブはCCケモカイン受容体4 (CCR4)を標的とするヒト化モノクローナル抗体で、協和発酵キリン独自の強活性抗体作成技術「POTELLIGENT(R)」を応用した製剤。
同技術を応用した抗体医薬として、2012年3月に成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の適用で、世界で初めて医薬品製造販売承認を取得した。
今回の、抗CCR4ヒト化抗体モガムリズマブに対する欧州での申請は、国際共同ランダム化第3相臨床試験(MAVORIC: Mogamulizumab anti-CCR4 Antibody Versus ComparatOR In CTCL)の結果に基づいて行われたもの。
協和発酵キリンは他の国と地域においてもモガムリズマブのCTCLに対する承認取得に向け、当局との協議を開始している。
(画像は協和発酵キリン株式会社 ホームページより)

協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
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