JBMの全株式の19.8%を保有
富士フイルム株式会社は2017年10月26日のニュースリリースで、細胞培養用の培地添加剤を開発・製造・販売する株式会社ジャパン・バイオメディカル(JBM)と、第三者割当増資を引き受け、3,700万円を出資する契約を10月25日付けで締結したと発表した。
JBMは、成牛から細胞増殖に必要な因子を多く含む血液を採取する技術を確立、その技術で血清を大量生産し、培地添加剤「NeoSERA(R)」として上市している。
今回の出資は、高い細胞増殖性を実現するJBMの培地添加剤「NeoSERA(R)」の国内独占販売権の取得と、各種細胞の培養に適した培地に「NeoSERA(R)」を組み合わせた新たな高機能培地の開発が目的であり、培地のラインアップ拡充を通じて、再生医療事業のさらなる拡大を図っていく。
再生医療の産業化に貢献
今回の出資に先駆け、2017年4月にグループ会社化した和光純薬が、2017年7月にJBMと「NeoSERA(R)」の国内独占販売契約を締結し、すでに「NeoSERA(R)」の販売活動を開始している。
今後は各種細胞培養に適した培地に「NeoSERA(R)」を組み合わせた新たな高機能培地を開発し、早期の上市を目指していく。
富士フイルムは、長年の写真フィルムの研究で培ってきた高機能素材技術やエンジニアリング技術、治療用細胞の生産技術、世界トップのiPS細胞関連技術・ノウハウ、そして培地技術を融合し、再生医療製品の研究開発を加速させるとともに、再生医療製品の開発・製造受託や培地の事業拡大を図ることで、再生医療の産業化に貢献していくと述べている。
(画像は富士フイルム株式会社のサイトより)

富士フイルム株式会社ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/富士フイルム株式会社
http://fujifilm.jp/index.html