きわめて重要な知的財産
田辺三菱製薬株式会社は2017年10月26日のニュースリリースで、アレルギー性疾患治療剤「タリオン(R)」について、東和薬品株式会社、シオノケミカル株式会社及び大興製薬株式会社を相手方とした、物質特許等の侵害行為の差止めを求めた仮処分命令の申立てを、2017年10月25日付で取り下げたと発表した。
宇部興産株式会社及び田辺三菱製薬の共同研究で創製した 「タリオン(R)」は、選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用を有するアレルギー性疾患治療剤であり、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒の効能と効果が認められているため、田辺三菱製薬にとって重要な知的財産の一つである。
各社との協議で円満解決に至る
今回の仮処分命令の申立ては、2017年9月15日付で東京地方裁判所及び大阪地方裁判所にそれぞれ提出していたが、各社と田辺三菱製薬の協議の結果、円満解決に至ったためとして、取り下げることにしたとのこと。
田辺三菱製薬は、知的財産を第三者が侵害、またはその恐れがある場合には、きわめて重要な経営資産の一つと考えている知的財産を尊重するため、今後も適切な法的対応を図っていくと述べている。
(画像は田辺三菱製薬株式会社のサイトより)

田辺三菱製薬株式会社ニュースリリース
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