神経成長因子の作用を阻害するアプタマー
株式会社リボミックは、10月19日、抗NGFアプタマー「RBM004」についてオーストラリアにおける物質特許の特許査定を得たと発表した。
この特許は、NGF(神経成長因子)の作用を阻害するアプタマーをカバーする物質特許であり、日本および米国では既に権利化されているもの。リボミックは同特許を、藤本製薬株式会社と共同でオーストラリア特許庁に出願していた。
世界初のアプタマー新薬の実現を目指す
リボミックは、日本発にして世界初のアプタマー新薬の実現を目指している企業。
科学や技術が進歩した現代にあっても、がん・難病・免疫疾患などのアンメットメディカルニーズは厳然として存在する。リボミックは、そういった分野で求められている新薬を「アプタマー創薬」により開発し、他の製薬会社とのコラボレーションを通じてその早期の市販化実現を目指している。
また同社は、「アプタマー創薬」についての基盤技術を有する世界的なリーディング・カンパニーとして、この技術の国内普及とさらなる向上・発展を推進。抗体医薬で世界に後れをとった日本の「創薬力」の回復に少しでも貢献し、大学発創薬ベンチャーとしての責任を果たすべく、研究に邁進している。
知的財産権面でさらに強固に保護される
抗NGFアプタマー「RBM004」は、末梢における疼痛の原因物質として知られているNGFの作用を阻害する作用を持つ。この鎮痛効果により、画期的な疼痛治療薬の開発が目指されている。
今回のオーストラリアにおける特許査定により、「RBM004」が知的財産権面でさらに強固に保護されることとなったと、リボミックはしている。
(画像はリボミックの公式ホームページより)

RBM004に関するオーストラリアにおける物質特許査定のお知らせ - 株式会社リボミック
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