L-PLUS2試験の結果を発表
塩野義製薬株式会社は、10月23日、低分子トロンボポエチン受容体作動薬「ルストロンボパグ」について、第3相臨床試験の結果を学会発表することを明らかにした。
この学会発表は、第68回米国肝臓学会議にて行われるもの。「ルストロンボパグ」のグローバル第3相臨床試験であるL-PLUS2試験の結果が発表される。
慢性肝疾患患者への血小板減少症の治療薬
「ルストロンボパグ」は、塩野義製薬が創製し、現在開発を進めている薬剤。米国食品医薬品局(FDA)より、観血的手技による出血リスクが懸念される慢性肝疾患患者への血小板減少症の治療薬としてファスト・トラック指定を受けており、ローリング・サブミッションが開始されている。
結果の学会発表が行われるL-PLUS2試験は、「待機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患患者の血小板減少症の改善」を目的とする「ルストロンボパグ」のグローバル第3相臨床試験。主要評価項目は「薬剤の割り付けから観血的手技後7日間、観血的手技前の血小板輸血および出血関連事象への救済的治療を必要としなかった患者の割合」であり、「ルストロンボパグ」群は、プラセボ群の29.0%を遙かに凌ぐ64.8%を達成した。
新薬をいち早く届けることができるよう努力
塩野義製薬は、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という経営理念のもと、革新的な新薬を適切な価格で提供し、患者の健康とQOL改善への貢献を目指している企業。今後も、人々の健康を守るために必要な画期的な新薬を、いち早く届けることができるよう努力するとしている。
なお同社は、L-PLUS2試験の結果について、第25回欧州消化器病週間および第59回米国血液学会議においても、発表する予定だという。
(画像は塩野義製薬の公式ホームページより)

トロンボポエチン受容体作動薬ルストロンボパグの学会発表について - 塩野義製薬株式会社
http://www.shionogi.co.jp/