1回の採血で生活習慣病発症リスクとがんの可能性を評価するAIRSを発売
味の素株式会社は10月12日、「アミノインデックス・がんリスクスクリーニング(AICS)」に「アミノインデックス・生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)」を追加した「アミノインデックス・リスクスクリーニング(AIRS)」を、2017年11月より全国発売する、と発表した。
AICSは、1回の採血で現在がんである可能性を評価する検査。AILSは、「4年以内の糖尿病発症リスク」と「血液中の必須・準必須アミノ酸濃度に基づく栄養状態」の評価等を行う検査。
AILSは、単独で発売しないとのこと。
アミノ酸の血液中濃度からがん・糖尿病・栄養状態を評価
厚生労働省の平成28年「国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病が強く疑われる糖尿病有病者、糖尿病の可能性を否定できない糖尿病予備群はいずれも約1,000万人と推計されている。
また、平成27年の同調査によれば、平成27年の日本人のたんぱく質平均摂取量は、平成12年比で男女共に約11%も減少している。たんぱく質不足は、運動器障害のために移動機能の低下(ロコモティブシンドローム)、貧血・免疫力低下を招く。
味の素は、血液中のアミノ酸濃度がそれぞれの疾患で特徴的な変動を示すことに着目し、アミノインデックス技術を開発した。
AICSは、血液中のアミノ酸濃度を測定し、1回の採血で、男性では胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・前立腺がんの5種類のがん、女性では胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・乳がん・子宮がん・卵巣がんの6種のがん、の可能性を評価する。
2017年8月末時点で、人間ドックを中心に全国約1,300の医療施設に採用されているという。
AILS(糖尿病リスク)は、7,703名のアミノ酸血液中濃度の検査結果から、4年以内の糖尿病発症者と発症しない者との違いをリスク評価に応用している。
AILS(アミノ酸レベル)は、10種類の必須・準必須アミノ酸血液中濃度を測定し、たんぱく質の構成成分であるアミノ酸の不足度を評価する。
AIRSは、AICSとAILS(糖尿病リスク)・AILS(糖尿病リスク)を組み合わせた評価法である。
(画像はプレスリリースより)

味の素株式会社のプレスリリース
https://www.ajinomoto.com/