新規治療薬の開発を目的とする共同研究契約
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は10月18日、米国HemoShear Therapeutics,LLC(以下、HemoShear社)と非アルコール性脂肪性肝炎(以下、NASH)を含む肝疾患の新規治療薬の創製、開発を目的とする共同研究契約を締結したことを発表した。
NASHは、米国では推定1,600万人以上が罹患している慢性肝疾患で、進行すれば肝線維症、肝硬変、肝がんとなるリスクも高い。しかし、米国食品医薬品局(FDA)からNASHと肝線維症を適応として承認された治療法はまだなく、アンメットメディカルニーズの高い疾患の1つだ。
高い精度で疾患を再現するREVEAL-TxTM
HemoShear社は、独自の創薬基盤技術であるREVEAL-TxTMを持ち、ヒトに投与する薬剤濃度で候補化合物の研究を可能にし、高い精度で疾患を再現することができる。
米国肝臓病学会年次集会で、REVEAL-TxTMの技術を用いたNASH疾患モデルを使用した臨床段階の薬剤から臨床観察事例を再現できたという発表により、4つのPresidential Awardsを受賞している。
武田薬品は、このREVEAL-TxTMを用いて、NASHを含む肝疾患に対する新規アプローチを同定し、失敗のリスクを軽減できるとしている。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20171018_7858.html