calcifediol徐放製剤「RAYALDEE」
日本たばこ産業株式会社(以下「JT」)は、10月12日、calcifediol徐放製剤「RAYALDEE」に関するライセンス契約を、アイルランドのEirGen社との間で締結したと発表した。
「RAYALDEE」は、慢性腎臓病患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療薬。EirGen社は、米国OPKO社の子会社であり、米国での「RAYALDEE」開発もOPKO社が行っている。
血清カルシウムへ影響を及ぼさず副甲状腺ホルモンを低下
calcifediol(25OH-ビタミンD)は、活性型ビタミンD3の前駆体。「RAYALDEE」は、このcalcifediolの徐放製剤であり、血清カルシウムへ影響を及ぼさず副甲状腺ホルモン低下作用を発揮することが期待されている。
米国におけるOPKO社による同剤の開発では、25OH-ビタミンD低下を伴う慢性腎臓病ステージ3~4の成人患者における二次性副甲状腺機能亢進症に対して、有効性および安全性が確認された。同適応について、米国食品医薬品局の承認も取得している。
販売は鳥居薬品が行う予定
今回の契約によりJTは、EirGen社に対して契約一時金600万ドルを支払う。また、透析患者を対象とした米国での第2相臨床試験をOPKO社が開始した際にも、600万ドルを支払うとしている。さらに、今後の開発の進捗に応じたマイルストーンと、売上高の目標達成に応じたマイルストーンも、支払うという。
なお、製造販売承認取得後の「RAYALDEE」販売については、JTのグループ会社である鳥居薬品株式会社が行う予定。
(画像はJTの公式ホームページより)

EirGen社とのcalcifediol徐放製剤に関するライセンス契約締結について - 日本たばこ産業株式会社
https://www.jti.co.jp/