5年間の継続的な有効性と安全性が示された
ノバルティス ファーマ株式会社は、10月13日、「コセンティクス」の乾癬に対する第3相臨床試験のデータが発表されたことを明らかにした。
この発表は、スイス・ノバルティス社が9月13日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「コセンティクス」は、ヒトIL-17A阻害薬であり、発表されたデータでは5年間の継続的な有効性と安全性が示された。
乾癬の発現に関与するサイトカインを阻害
「コセンティクス」は、特異的にインターロイキン-17A(IL-17A)を標的とて、乾癬の発現に関与する主要サイトカインを阻害する薬剤。IL-17Aは、尋常性乾癬・関節症性乾癬・強直性脊椎炎の発症に重要な役割を果たしている分子。乾癬患者の30%までが関節症性乾癬である可能性があるため、IL-17Aの阻害は重要となる。
同剤は、中等症から重症の尋常性乾癬の治療薬として、EU各国や米国など79カ国にて承認を取得。欧州では、成人患者の尋常性乾癬に対する全身療法の第一選択薬となっている。日本においては、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬・関節症性乾癬・膿疱性乾癬を効能として承認を取得しており、小児乾癬・強直性脊椎炎に対する効能追加取得のための臨床試験も実施されている。
第26回欧州皮膚科学・性病学会議にて発表
今回の「コセンティクス」の乾癬に対する第3相臨床試験データ発表は、第26回欧州皮膚科学・性病学会議にて行われた。
発表されたデータでは、同剤は中等症から重症の尋常性乾癬患者に対して、5年間にわたって持続的な皮膚症状の寛解を実現。長期にわたる寛解と安全性が確認されている。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「コセンティクス」の乾癬に対する5年間の継続的な有効性と安全性のデータを発表 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20171013