パイプライン「BMAA」に関する特許
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、10月2日、ヒト化抗Semaphorin 3A抗体に関する米国特許付与の決定通知を受領したと発表した。
この特許は、同社と公立大学法人横浜市立大学が共同で出願しており、同社のパイプライン「BMAA」に関するもの。通知受領は、9月29日に行われている。
「Semaphorin family」に属する「Semaphorin 3A」
「Semaphorin 3A」は、神経軸索伸長のガイダンス因子として知られる「Semaphorin family」に属するタンパク質。神経再生・骨代謝・中枢神経疾患・アレルギー・がん・炎症性疾患・糖尿病性合併症など、多くのアンメットニーズの高い疾患に関わっていることが論文上で報告されており、疾患の発生や増悪との関連について研究が進められている。
「BMAA」は、「Semaphorin 3A」をターゲットとしたヒト化モノクローナル抗体を開発するプロジェクト。同抗体は、横浜市立大学大学院医学研究科薬理学教室・五嶋良郎教授とカイオム・バイオサイエンスの共同研究により、獲得されたもの。現在は、研究および導出活動が実施されている。
特許取得に積極的に取り組む
カイオム・バイオサイエンスは、「交差・交流」を重要な経営理念をひとつとしており、他の多くの企業や機関との連携・アライアンスを重要な戦略として掲げている。治療現場で求められる多様なニーズを実現すべく、「多様」な人々やアイデアの交流を図りながら独自の技術を駆使し、事業展開を行っている。
なお、今回の米国での特許付与は、同出願における初の特許付与決定となる。同社は今後も、知財戦略において重要な特許取得に、積極的に取り組むとしている。
(画像はカイオム・バイオサイエンスの公式ホームページより)

ヒト化抗Semaphorin 3A抗体に関する米国特許付与決定についてのお知らせ - 株式会社カイオム・バイオサイエンス
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