国内での第3相臨床試験の結果を発表
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は10月3日、ゴナドトロピン放出ホルモン(以下、GnRH)受容体拮抗薬relugolixの国内での子宮筋腫を対象とした第3相臨床試験の結果を発表した。
relugolixは、性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを抑制する働きを持ち、子宮筋腫や子宮内膜症の症状改善が期待されている1日1回経口投与の薬剤だ。
今回、実施された臨床試験は、日本人女性を対象としたrelugolixとリュープロレリン酢酸塩の比較試験。
24週間にわたり、relugolix40mgを毎日経口投与した群と、リュープロレリン酢酸塩を体重や症状に応じて、4週間ごとに1.88mgまたは3.75mgを投与した群とを比べたところ、リュープロレリン酢酸塩と変わらない効果があることが認められた。
有用な治療方法になるとして期待
2016年6月、女性疾患と前立腺がんの治療薬開発を目的として、武田薬品は、Roivant Sciences Ltd.とMyovant Sciences Ltd.を設立し、日本とアジアの一部を除く全世界において独占的権利を供与している。
今回の結果から、武田薬品は、経口投与薬であるrelugolixが、患者に有用な治療方法になるとしている。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20171003_7850.html