第1相臨床試験開始が承認された
株式会社ジーエヌアイグループ(以下「GNI」)は、10月2日、肝線維症治療薬「F351」の米国における治験許可申請承認を、米国食品医薬品局(FDA)より取得したと発表した。
この承認は、同社の100%子会社であるGNI USA社が取得したもの。GNI USA社による同剤の第1相臨床試験開始が承認されている。
慢性肝炎に伴う肝線維症を治癒できる可能性を持つ
「F351」は、慢性肝炎に伴う肝線維症を治癒できる可能性を持つ、低分子の新薬候補化合物。
肝臓において線維化した細胞の大部分は肝星細胞だが、「F351」は、肝星細胞が腫瘍成長因子に誘発されコラーゲンを合成することを、阻害する。また、肝線維症および腎線維症に罹患した様々な動物モデルにおいて、「ピルフェニドン」よりも線維症の減少に関して強い作用を持つことが示されている。
中国では現在、B型慢性肝炎に伴う肝線維症の治療薬として、「F351」の第2相臨床試験が行われている。
研究開発戦略における重要な金字塔
GNI USA社は、「F351」の安全性・忍容性・薬物動態を判定すべく、非盲検・単回投与および多回投与の第1相臨床試験を、米国にて実施する予定。試験に必要な手続きは2018年前半に開始し、予備的な結果は2018年中に判明するという。
GNIは、今回の治験許可申請承認について、同社の研究開発戦略における重要な金字塔といえるものとしている。
(画像はGNIの公式ホームページより)

F351の肝線維症治療薬としての米国における治験許可申請承認のお知らせ - 株式会社ジーエヌアイグループ
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