新規トリアゾール系経口抗真菌剤
佐藤製薬株式会社とエーザイ株式会社、株式会社セレンファーマの3社は、10月3日、新規トリアゾール系経口抗真菌剤「FE1224」について、佐藤製薬とエーザイが共同プロモーションを行うこと合意したと発表した。
「FE1224」は、ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物(以下「ホスラブコナゾール」)を有効成分とする薬剤であり、現在は佐藤製薬が爪白癬に係る適応で承認を申請している。
エーザイが創製した「ホスラブコナゾール」
爪白癬は、爪自体が白癬菌に感染した状態となる真菌感染症。手足の白癬が進行し、爪の間に白癬菌が侵入することで発症する。直接生命に関わる疾患ではないが、放置すると爪の変形や肥厚による局所の圧痛を招き、痛みによる身体活動の制限や二次感染などを引き起こす可能性がある。
「ホスラブコナゾール」は、エーザイが創製し、セレンファーマ(旧株式会社ブレインファクトリー)に対して日本国内の再実施権付独占開発権および商業化権を供与していた。セレンファーマは2014年同剤の開発権および商業化権を供与する契約を、佐藤製薬と締結。同剤の爪白癬に対する開発を、両社で進めていた。
適正使用の推進に努める
なお「FE1224」の製造販売承認取得後は、佐藤製薬が同剤の販売を行う。情報活動については、佐藤製薬とエーザイが共同で実施。同剤の適正使用の推進に努めるとしている。
佐藤製薬とエーザイ、そしてセレンファーマは、真菌に由来する疾患に対するアンメット・メディカル・ニーズを充足すべく、今後も同剤の価値最大化に向けて協働するとしている。
(画像は佐藤製薬の公式ホームページより)

ホスラブコナゾールを有効成分とする新規経口抗真菌剤 佐藤製薬とエーザイが販売提携 - 佐藤製薬株式会社
http://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2017/171003/