ベルギー、ボーンセラピューティクス社と
旭化成株式会社(以下「旭化成」)は9月22日、ベルギーのBone Therapeutics S.A. (以下、ボーンセラピューティクス社)創製の骨再生細胞治療薬「PREOB」(以下「プレオブ」)について、ライセンス契約を締結したと発表した。
ボーンセラピューティクス社は、ベルギー王国ワロン地域の、リウマチ・整形・骨疾患領域で細胞治療薬を開発する再生医療企業。現在、患者由来の骨疾患治療薬「プレオブ」と、健常人ドナー由来の骨疾患治療薬「ALLOB(アロブ)」(他家細胞製品)の2つの製品パイプラインを有する。
今回の契約により、旭化成は「プレオブ」の日本国内における開発及び販売の独占的実施権を取得した。また、あわせて韓国、中国、台湾での開発及び販売に関する交渉オプション権も獲得している。
日本で、特発性大腿骨頭壊死症の臨床治験に向けて
「プレオブ」は患者の骨髄から製造する自家細胞製品で、同剤には骨の再生を促進する作用を持つ骨芽細胞が含まれている。
ボーンセラピューティクス社は、現在欧州において、大腿骨の股関節側の一部が血流の低下により壊死し、股関節機能が失われる難治性疾患、特発性大腿骨頭壊死症を対象とした第3相臨床試験を実施している。
旭化成は、日本での特発性大腿骨頭壊死症を対象とした「プレオブ」の臨床治験に向けて、幹細胞を増殖・分化させて骨芽細胞を製造するボーンセラピューティクス社の技術の導入を進める方向。
同社は、骨の再生医療技術をプラットフォームに加えることにより、旭化成グループの整形領域における取り組みを更に強化していけるものとしている。
(画像は旭化成株式会社 ホームページより)

旭化成株式会社 ニュースリリース
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