米Exelixis(エグゼリキス)社との共同研究
第一三共株式会社は2017年9月25日のニュースリリースで、ミネラロコルチコイド受容体ブロッカー(MRB) エサキセレノン(CS-3150)について、糖尿病性腎症患者を対象とした国内第3相臨床試験(ESAX-DN試験)を開始したことを発表した。
エサキセレノンは、米Exelixis(エグゼリキス)社との共同研究で見出され、第一三共が単独で開発した新しい世代の非ステロイド型選択的MRBであり、第一三共とExelixis社は、2006年3月、エサキセレノンを含む化合物群に関する共同研究契約を締結し、第一三共が全世界での開発および、商業化に関する独占的権利を有している。
エサキセレノンは腎組織の保護作用を示す
ESAX-DN試験は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬が投与されている微量アルブミン尿を有する2型糖尿病患者400名を対象にした、エサキセレノンの有効性および安全性を検証するプラセボ対照二重盲検比較試験である。
このESAX-DN試験において、エサキセレノン投与群でプラセボ投与群よりも統計的に有意なアルブミン尿減少効果が認められた。
糖尿病性腎症は、高血糖に起因する代謝異常、糸球体高血圧などの腎臓微小血行動態の変化により発症し、病態が進行する糖尿病の代表的な合併症の1つ。
糖尿病と診断される患者は増加し続けており、2型糖尿病患者の場合、半数程度が糖尿病性腎症を発症するといわれている。
(画像は第一三共株式会社のサイトより)

第一三共株式会社ニュースリリース
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