シダキュアスギ花粉舌下錠が日本国内製造販売承認を取得
鳥居薬品株式会社は9月27日、スギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法薬「シダキュアスギ花粉舌下錠」(シダキュア)について、日本国内における製造販売承認を取得した、と発表した。
成人及び小児等に使用可能な舌下錠
花粉症に罹患している国民は、約25%と推定されており、そのうち約70%はスギ花粉症であると推察されている。スギ花粉症は、ヒトの免疫機構がスギ花粉に過剰反応するアレルギー疾患で、最近は発症年齢が低年齢化しているといわれている。
鳥居薬品のシダキュアは、スギ花粉症に対して舌下投与するアレルゲン免疫療法薬で、日本国内初の成人及び小児等に使用可能な舌下錠である。従来のアレルゲン免疫療法薬「シダトレンスギ花粉舌下液」(シダトレン)より、高力価の製剤で、室温保存が可能になった。
5~64歳のスギ花粉症患者を対象にした第2/3相臨床試験では、主要評価項目「総合鼻症状薬物スコア」が、プラセボ投与群と比較してシダキュア投与群で有意な有効性を示し、症状の軽減が確認された。なお、安全性と忍容性については、特に問題はなかったとのこと。
用法と用量は、投与開始後1週間は、シダキュアスギ花粉舌下錠2,000JAUを1日1回1錠、投与2週目以降は、同薬剤5,000JAUを1日1回1錠、舌下にて1分間保持した後、飲み込むことである。ただし、飲み込み後5分間は、うがいや飲食を控える必要がある。
発売時期は、薬価決定後になるとのこと。
(画像は鳥居薬品株式会社のHPより)

鳥居薬品株式会社のニュースリリース
http://www.torii.co.jp/release/2017/20170927_1.pdf