血液凝固第8因子定量試薬「レボヘムF8合成基質」を発売
シスメックス株式会社は9月26日、血友病Aの診断や治療補助に役立つ、凝固第8因子定量試薬「レボヘムF8合成基質」を発売する、と発表した。
レボヘムF8合成基質は、シスメックスの全自動血液凝固測定装置により、血漿中の凝固第8因子の測定に用いられる。
レボヘムF8合成基質は、合成基質法による第8因子定量検査に使用
血友病は、血液中の血を固める凝固因子の不足などにより止血機能が低下する疾患である。血友病Aは、8番目の血液凝固因子(血液凝固第8因子)の欠乏または機能低下による疾患、血友病Bは9番目を原因とする疾患である。
第8因子や第9因子の活性が40%未満の場合、血友病と診断される。活性が1%未満は重症、1%~5%未満は中等症、5%以上は軽症である。
したがって、血友病Aの診断は、凝固第8因子定量検査により行われ、治療薬投与後のモニタリングも同じ検査が行われる。
凝固第8因子定量検査は、従来APTT試薬を用いた凝固一段法による検査が行われているが、試薬の種類により測定値が一致しないなどの問題があった。
欧州では、全ての凝固因子製剤の力価は合成基質法で測定するよう求めている。日本でも、日本血栓止血学会が、合成基質法による第8因子定量検査を導入することを求めている。
今回発売する試薬「レボヘムF8合成基質」は、合成基質法により血液凝固第8因子の定量検査を行う試薬で、シスメックスの全自動血液凝固測定装置「CS-5100/CS-2500/CS-2400/CS-2100i/CS-2000i/CS-1600」で使用可能とのこと。
(画像はプレスリリースより)

シスメックス株式会社のニュースリリース
http://www.sysmex.co.jp/corporate/news/2017/170926.html