第17回欧州網膜専門家会議にて発表
ノバルティス ファーマ株式会社は、9月22日、「ルセンティス」の滲出型加齢黄斑変性症に対する有効性と持続性に関する新たなデータが、第17回欧州網膜専門家会議(「EURETINA 2017」)にて発表されたことを明らかにした。
ノバルティス ファーマによるこの発表は、スイス・ノバルティス社が9月9日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「EURETINA 2017」は、スペイン・バルセロナにて9月7日から10日まで開催された。
眼科用に特化し設計された「ルセンティス」
「ルセンティス」は、血管内皮細胞増殖因子-A(VEGF-A)の生物学的活性形全てを遮断するように設計された、ヒト化治療用抗体断片。ジェネンテック社とノバルティスによって、共同開発された。滲出型加齢黄斑変性症の治療用として、また脈絡膜新生血管などに起因する視力障害の治療薬として、承認されている。
同剤は、眼科用に特化し、全身暴露を最小限に抑制できるよう設計された。その安全性プロファイルは、ノバルティスが実施した129の臨床試験および使用実態下における使用調査により確立されており、110カ国以上において承認も取得。米国における2006年の販売開始以来、430万患者を超える使用実績を誇っている。
「アフリベルセプト」と同等であることを証明
今回「EURETINA 2017」において発表されたのは、「ルセンティス」の第4相RIVAL試験における、投与1年時点の中間解析結果。この解析において同剤は、滲出型加齢黄斑変性症患者に対する有効性と持続期間が「アフリベルセプト」と同等であることを証明した。
ノバルティス社は、RIVAL試験の全解析結果が得られるのを心待ちにしているという。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「ルセンティス」の有効性と持続性に関する新たなデータをEURETINA 2017で発表 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/