日本におけるRTD製剤及びRI製剤の独占的ライセンス契約
シンバイオ製薬株式会社は9月21日、米国Eagle Pharmaceuticals, Inc.(Eagle社)との間で、RTD製剤及びRI製剤であるベンダムスチン液剤製の日本における開発・商業化に関する独占的ライセンス契約を2017年9月20日に締結した、と発表した。
RTD製剤により調剤作業を大幅低減、RI製剤により点滴時間を10分間に短縮
トレアキシンは、2010年10月再発・難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫を適応症として製造販売承認を取得した。
また、2016年8月慢性リンパ性白血病への効能追加承認、2016年9月トレアキシン点滴静注用25㎎の製造販売承認、2016年12月低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫の未治療への効能追加承認を取得している。
2017年8月31日には、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を適応症とした第3相臨床試験を開始した。
シンバイオ製薬は、Eagle社とのベンダムスチン液剤(RTD製剤及びRI製剤)のライセンス権利取得により、抗悪性腫瘍剤トレアキシンの製品寿命を、2031年まで延長することができる。
ライセンス取得により、従来のトレアキシンの凍結乾燥注射剤(FD)から、溶解不要の液剤、RTD製剤(RTD: Ready To Dilute)に変更して調剤作業を大幅に低減する。また、急速静注であるRI製剤(RI: Rapid Infusion)の開発を行い、点滴時間を従来の60分間から10分間に短縮し患者の負担を軽減する予定である。
シンバイオ製薬は、2021年上半期トレアキシンのRTD製剤を市場投入し、続いてRI製剤を投入するとのこと。
(画像はシンバイオ製薬株式会社のHPより)

シンバイオ製薬株式会社のニュースリリース
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