ドイツ・バイエル社が9月7日に発表
バイエル薬品株式会社は、9月14日、遺伝子組換え型第8因子製剤「BAY94-9027」について、血友病A治療薬としての製造販売承認申請を欧州にて行ったと発表した。
この発表は、ドイツ・バイエル社が9月7日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
最も多いタイプの血友病、血友病A
血友病は、血栓形成に必要なタンパク質のひとつが欠損あるいは機能低下することで発症する遺伝性疾患。血友病Aは、最も多いタイプの血友病であり、血液凝固第8因子の欠損あるいは機能低下によって、血が止まりにくくなるという症状が誘発される。
血友病Aの患者は、筋肉・関節・その他の組織で出血を繰り返し、結果的に関節に慢性的な損傷がおよぶ。健康な人よりも血栓形成に時間を要するため、軽微な外傷であっても適切な治療が行われないと重篤な結果に至る場合もある。
血友病Aの発生率は、出生男児の5000人に1人と推定されており、欧州における現在の患者数は約3万人とされている。
血友病Aの将来にわたる影響軽減に貢献
ドイツ・バイエル社は今回、国際共同第3相臨床試験であるPROTECT8試験の結果に基づいて、「BAY94-9027」の製造販売承認申請を欧州医薬品庁へ提出した。同試験では、7日毎・5日毎・週2回の投与頻度で同剤の定期補充療法が実施され、いずれの投与レジメンにおいても出血抑制効果が示されている。
同社は今回の申請により、血友病Aの将来にわたる影響軽減に貢献できることを期待しているという。
(画像はバイエル薬品の公式ホームページより)

BAY94-9027を血友病A治療薬として欧州で製造販売承認申請 - バイエル薬品株式会社
http://byl.bayer.co.jp/