EMPA-REG OUTCOME試験の新たな事後解析
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社は、9月15日、心血管疾患を有する2型糖尿病患者において「ジャディアンス」が心血管死のリスクを減少させたと発表した。
この発表は、ドイツ・インゲルハイム社が9月12日に発表したEMPA-REG OUTCOME試験の新たな事後解析に関するプレスリリースを、日本語に翻訳したもの。
1日1回経口投与の選択性の高いSGLT2阻害剤
「ジャディアンス」は、欧州および米国をはじめ、世界各国で成人2型糖尿病患者の治療薬として承認されている薬剤。1日1回経口投与の選択性の高いSGLT2阻害剤であり、2型糖尿病で高血糖の患者に対して、SGLT2を阻害することで過剰な糖を尿中に排出させ、循環血漿量を低下させる作用を持つ。
EMPA-REG OUTCOME試験は、心血管疾患の既往歴を有する7000人以上の2型糖尿病の患者を対象として、標準治療に「ジャディアンス」を上乗せした場合の効果について評価が行われた。主要評価項目は、心血管死・非致死的心筋梗塞・非致死的脳卒中いずれかが発現するまでの時間と定義されている。
心血管死のリスクは、38%低下
EMPA-REG OUTCOME試験の中央値3.1年の観察期間において、「ジャディアンス」は、心血管死・非致死的心筋梗塞・非致死的脳卒中のリスクをプラセボ比較で14%有意に低下させた。特に心血管死のリスクは、38%低下している。
これらの結果より「ジャディアンス」は、試験開始時の患者背景としての血糖値管理状態や、一般的な糖尿病治療薬服用の有無に関わらず、心血管死のリスクを減少させることが明らかになっている。
(画像はベーリンガーインゲルハイム ジャパンの公式ホームページより)

ジャディアンス 心血管疾患を有する2型糖尿病患者において心血管死のリスクを減少 - ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/