日本ケミファグループの生産能力、現在の14億錠から20億錠へ引き上げに
日本ケミファ株式会社(以下、日本ケミファ)は9月19日、ベトナム工場のしゅん工を発表した。
ベトナム・ビンズン省に本社を置くグループ会社、日本ケミファベトナム株式会社が、生産コストの削減及び近年取り組みを強化している、ASEAN市場への将来的な参入を視野に2016年3月に着工、現地で建設を進めていたもので、9月14日にはしゅん工式が行われた。
新工場の稼働により、日本ケミファグループの生産能力は、現在の14億錠から20億錠へと引き上げられ、製造コストについては、日本での製造に比べておよそ3割程度の低減が見込める。
2020年ジェネリック80%目標への対応
日本のジェネリック医薬品市場は、政府が掲げる「2020年9月までにジェネリック医薬品の使用割合を80%とする」との数量目標に向けて規模の拡大を続けている。
医薬品メーカーとしては、今後は高品質な製品をいかに低コストで安定的に供給するかが問われることとなり、今回の新工場設立は、それらの課題をクリアするための取り組みの一つとなる。
新たに建設されたベトナム工場では、ジェネリック医薬品と日本ケミファの主力品を製造することとなる。敷地面積は約10,000平方メートル、総2階建てで床面積は約11,000平方メートル。日本ケミファでは、2018年度下期の商業生産開始を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

日本ケミファ株式会社 ニュースリリース
http://www.chemiphar.co.jp/