受託サービス事業を開始
コスモ・バイオ株式会社は、9月5日、「遺伝子強制発現細胞株」作製に関する受託サービス事業を開始すると発表した。
この細胞株は、基礎研究に加えて、製薬会社などで行われる医薬品の探索などにも有用なものだという。
通常では発現しない遺伝子も人工的に発現
遺伝子は通常、必要な時に必要なだけ発現することによって、様々な生命現象を成り立たせている。しかし遺伝子強制発現では、特定の遺伝子の機能を利用すべく、人工的な操作を実施。通常の量よりも過剰に、特定の遺伝子を発現させる。あるいは、通常では発現しない遺伝子も人工的に発現させる。
「遺伝子強制発現細胞株」は、特定の遺伝子を細胞の外部から導入し、その遺伝子によってコードされるタンパク質を細胞内に生成する性質を獲得した細胞株。コスモ・バイオが作製する細胞株には、がんを中心とした様々な疾患に認められる変異型遺伝子や、細胞機能の制御に重要な役割を果たしていると考えられるタンパク質をコードする遺伝子が導入される。安定的に、目的のタンパク質を高発現させるという。
研究目的に対応した細胞株をいちはやく提供
コスモ・バイオが作成する「遺伝子強制発現細胞株」は、疾患と遺伝子の関係性解明といった研究から、製薬会社における医薬品探索、薬剤感受性試験による個別化医療、またコンパニオン診断薬の開発などにも有用だという。
同社は、必要とされる細胞株を受託サービスにより作製し、研究目的に対応した細胞株をいちはやく提供することで研究者をサポートするとしている。
(画像はコスモ・バイオの公式ホームページより)

「遺伝子強制発現細胞株」作製サービス事業開始のお知らせ - コスモ・バイオ株式会社
http://www.cosmobio.co.jp/ir/press/20170905.asp