オプジーボ(R)とレンビマ(R)併用の開発提携へ
小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品)は9月8日、ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体オプジーボ(R)とエーザイ株式会社(以下、エーザイ)のマルチキナーゼ阻害剤レンビマ(R)の両剤併用療法に関する開発提携契約を締結したことを発表した。
この併用療法は肝細胞がんの治療において行われる。小野薬品はオプジーボ(R)の単剤療法だけではなく、他剤との併用療法の開発を積極的に進めており、今回の開発提携はその1つとして、新たな治療選択肢になるとしている。
オプジーボ(R)は、2014年9月に根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として承認され、その後様々な種類のがんに対する治療薬として世界60ヶ国以上で承認されているPD-1免疫チェックポイント阻害薬。
肝細胞がんについても現在、臨床試験中だ。
両剤併用での相乗的な抗腫瘍活性が確認
また、エーザイのレンビマ(R)は、甲状腺がんに係る適応とした治療薬として、50ヶ国以上で承認、腎細胞がんについてもエベロリムスと併用療法での二次治療としても35ヶ国以上で承認。
現在、肝細胞がんに係る適応として2017年6月に国内で、また、2017年7月には米国で承認申請を行っている。
エーザイは、同社の非臨床試験でレンビマ(R)とオプジーボ(R)の併用での相乗的な抗腫瘍活性が確認されているとしている。
(画像は写真ACより)

小野薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0908.pdf