「日本骨髄増殖性腫瘍の日」に向けて
ノバルティス ファーマ株式会社は9月7日、骨髄増殖性腫瘍患者を対象として症状の認識や治療ニーズなどに関する調査を実施し、その結果を発表した。
同調査は、9月14日(毎年9月の第2木曜日)の「日本骨髄増殖性腫瘍の日」に向けた疾患啓発活動の一環として実施されたもの。結果からは、同疾患患者の治療ニーズが高いことが明らかとなった。
より消耗性が高い骨髄線維症と真性多血症
骨髄増殖性腫瘍は、血液細胞に関係する骨髄細胞の増殖と機能に異常をきたす、希少な造血器腫瘍の総称。具体的な病状としては、骨髄線維症や真性多血症、本態性血小板血症が挙げられる。
骨髄線維症では、骨髄で正常な血球が十分に生成されなくなり、脾臓の腫大に至る。真性多血症では、赤血球が過剰に生成され、放置すると血栓・脳卒中・心臓発作など心血管に重篤な合併症を生じる場合がある。本態性血小板血症は、血小板の過剰生成と血栓・出血などの合併症を特徴とする。
骨髄増殖性腫瘍の患者は、QOLおよび生存率低下のリスクに晒されるが、中でも骨髄線維症と真性多血症はより消耗性が高いとされている。
「倦怠感」を上げる患者が最多
同調査では、「骨髄増殖性腫瘍と診断された時から継続的に現れている症状」を、対象の患者に質問。回答は、骨髄線維症・真性多血症・本態性血小板血症の全てで「倦怠感」が最多だった。「治療を望む症状」も訊ねているが、やはり3疾患いずれも「倦怠感」を上げる患者が最多となっている。
同調査は、4大陸6カ国の骨髄増殖性腫瘍患者699名を対象として実施された。日本からは、84名の患者が参加している。
(画像はプレスリリースより)

骨髄増殖性腫瘍患者の症状の認識に関する調査結果を発表 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/