選択的DPP-4阻害剤とSGLT2阻害剤の配合剤
田辺三菱製薬株式会社と第一三共株式会社は、9月7日、2型糖尿病治療剤「カナリア配合錠」を発売した。
同剤は、選択的DPP-4阻害剤「テネリア錠」とSGLT2阻害剤「カナグル錠」の配合剤。8月30日に薬価基準に収載されたことを受け、同日の発売に至っている。
服薬錠数を低減し、アドヒアランスも向上
「カナリア配合錠」は、DPP-4阻害剤とSGLT2阻害剤の2成分を含有する配合剤としては、日本で初めて発売される薬剤となる。DPP-4阻害剤による血糖値に応じたインスリン分泌促進作用と、SGLT2阻害剤による尿糖排泄促進作用を併せ持つことで、良好な血糖コントロールが期待できるという。
「テネリア錠」または「カナグル錠」の単独治療で効果が不十分な2型糖尿病患者を対象として実施された国内臨床試験で「カナリア配合錠」は、有効性や安全性について良好な成績を達成。同剤は、同疾患患者の服薬錠数を低減しアドヒアランスの向上にも貢献すると、両社はしている。
3剤の価値最大化を図り、治療に貢献
「テネリア錠」と「カナグル錠」は、共に田辺三菱製薬が創製した2型糖尿病治療剤。現在は、「テネリア錠」は第一三共が、「カナグル錠」は田辺三菱製薬が、それぞれ販売を行っている。「カナリア配合錠」については、第一三共が販売を行い、情報提供活動は両社共同で実施する。
両社は今後も、糖尿病治療薬市場における3剤の価値最大化を図り、同疾患の治療に貢献するとしている。
(画像はプレスリリースより)

2型糖尿病治療剤「カナリア配合錠」発売のお知らせ - 田辺三菱製薬株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006712.html