そーせいグループの子会社が開始
そーせいグループ株式会社は、9月1日、ムスカリンM4受容体作動薬「HTL16878」の第1相臨床試験において、最初の被験者への投与が実施されたと発表した。
同剤は、アルツハイマー病治療薬として開発が行われている、ファースト・イン・クラス候補の薬剤。同試験は、そーせいグループ子会社であるHeptares社と、世界大手バイオ医薬品会社であるAllergan社が実施している。
新たな治療法が必要なアルツハイマー病
アルツハイマー病は、現在でもなお有効な薬剤が限られており、またそれらの効果は一時的であるといわれている。同疾患のための医療コストは、世界中の国々において年々大幅に増加。持続した効果が期待できて有効性の高い、新たな治療法が喫緊に必要とされている。
「HTL16878」は、アルツハイマー病などに関連した神経行動学的症状の治療薬として開発中の、経口投与可能な低分子新薬候補。Heptares社が、独自の構造ベースドラッグデザイン(SBDD)技術を用いて設計したものであり、臨床試験の段階に進むべき最初の新薬候補化合物として選択されている。
結果の速報は、2018年上期に発表
今回被験者への投与が開始された「HTL16878」の臨床試験は、Heptares社が設計し臨床試験に至った4番目の化合物に対するもの。最大106人の健常被験者に対して単回および反復投与が行われ、終了後に安全性と認容性、薬物動態に関する評価が行われる。結果の速報は、2018年上期に発表される予定だという。
そーせいグループは今後も、開発・販売提携などを通じて、世界中の患者に新たな医薬品を届けるとしている。
(画像はそーせいグループの公式ホームページより)

選択的ムスカリン M4受容体作動薬の第1相臨床試験で最初の被験者への投与を実施 - そーせいグループ株式会社
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