カルフィルゾミブの追跡結果を発表
小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品工業)は9月1日、Amgen社(以下、アムジェン社)が8月30日に、再発・難治性の多発性骨髄腫患者を対象としたカルフィルゾミブの第3相臨床試験の追跡結果において全生存期間(以下、OS)が有意に延長したことを発表したことを公表した。
カルフィルゾミブは、2016年7月に国内で、レナリドミド、デキサメタゾンと合わせた3剤併用での再発・難治性の多発性骨髄腫の治療薬として製造販売承認され、2016年8月に販売されているプロテアソーム阻害剤。
小野薬品工業とアムジェン社の子会社であるオニキス社は、2010年にカルフィルゾミブと同じくプロテアソーム阻害剤であるオプロゾミブの全がん腫を対象とした日本での開発・商業化の独占的ライセンス契約を締結している。
死亡リスクが約24%軽減
今回の追跡調査は、米国食品医薬品局(FDA)から要請されていたもので、カルフィルゾミブの週2回投与、デキサメタゾンとの併用療法群(以下、Kd)とボルテゾミブとデキサメタゾンとの併用療法群(以下、Vd)を比較。
3年以上追跡した時点での結果はVdのOSが38.8ヶ月に対してKdは47.8ヶ月と有意に延長し、死亡リスクを約24%軽減したことが認められたとしている。
(画像は小野薬品工業株式会社HPより)

小野薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0901_2.pdf