iPS細胞用培地がPMDAの原薬等登録原簿に登録
タカラバイオ株式会社は2月26日、再生医療等製品の製造に適したiPS細胞用培地「Cellartis DEF-CS 500 Xeno-Free GMP Grade Basal Medium」が、2018年2月19日独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の原薬等登録原簿(MF)に登録された、と発表した。
長期間未分化状態を維持し効率的に継代培養が可能
iPS細胞から再生医療等製品を製造するには、安全性の高い条件下で安定してiPS細胞を維持・培養することが求められる。
タカラバイオのiPS細胞用培地「Cellartis DEF-CS 500 Xeno-Free GMP Grade Basal Medium」は、動物・ヒト由来成分を含まないケミカリーディファインド培地である。
ヒトiPS細胞、ヒトES細胞の増殖率が高く、核型も維持するため、大量培養でも最適な培養が可能である。
増殖細胞は、長期間未分化状態を維持し効率的に継代培養することができ、分化細胞の除去操作が不要である。
シングルセルでの継代が可能なため、コロニー分散作業に伴う細胞への悪影響を最小限に抑えることができる。iPS細胞、ES細胞を培養する際には、別途プレートコーティング剤が必要となるとのこと。
別途培地添加剤が必要であるが、GMPグレードバージョンもある。
同培地は、医薬品や再生医療等製品の製造・品質管理基準(GMP/GCTP)に準拠した高い品質が保証されており、これを使うことにより再生医療等製品の承認審査の効率化を図ることができるという。
(画像はタカラバイオ株式会社のHPより)

タカラバイオ株式会社のニュースリリース
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=5194