3月1日以降はマルホが販売および安定供給を実施
マルホ株式会社とガルデルマ株式会社は、2018年3月1日、がん性皮膚潰瘍臭改善薬「ロゼックスゲル 0.75%」の日本における製造販売承認の承継および販売権の移管が完了したと発表した。
この移管により、同日以降はマルホが同剤の適切な情報の提供・収集を行い、販売および安定供給を実施する。
がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気を軽減
がん性皮膚潰瘍臭は、皮膚潰瘍を伴った進行がんの腫瘍部から発生する、同疾患特有の臭い。潰瘍病変により嫌気性菌(グラム陽性およびグラム陰性)が産生する臭気物質が、主たる原因となって生じる。強い臭いであり、患者やその家族のQOL低下を招いている。
「ロゼックスゲル」は、がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減を、日本で初めて効能・効果として承認された外用ゲル剤。同剤の有効成分であるメトロニダゾールは、嫌気性菌に対し抗菌作用を発揮する。この作用により、がん性皮膚潰瘍に伴う臭気を軽減する。
がん患者やその家族のQOL向上に一層貢献
「ロゼックスゲル」は、2010年12月に厚生労働省から要請を受け、ガルデルマが開発を開始。2014年12月に製造販売承認を取得し、2015年5月には日本国内での販売が開始されていた。
マルホは、皮膚科学領域に特化した製薬企業であり、2016年8月から既に「ロゼックスゲル」の日本国内における医薬情報活動を行っていた経緯を持つ。同社は同剤の移管を通じて、がん患者やその家族のQOL向上に一層貢献するとしている。
(画像はマルホの公式ホームページより)

がん性皮膚潰瘍臭改善薬「ロゼックスゲル」製造販売承認の承継および販売移管のお知らせ - マルホ株式会社
https://www.maruho.co.jp/